雑記

今年も、地味な一年だった

年の瀬である。今年も、地味な一年だった。仕事をして、各地を回って、合間に廃村を歩いて、古い地名を調べて。去年と、たいして変わらない。でも、それでいいのだと思う。派手なことは、何も起きなかった。大きな仕事をしたわけでも、何かを成し遂げたわけで...
地名

地図から消えた名前を、数えている

古い地図と新しい地図を並べて、消えた地名を数える、という遊びをする。遊び、というと語弊があるかもしれない。れっきとした(?)、ぼくの研究の一環である。研究というほどでもないが。市町村合併や、住居表示の変更で、ここ数十年のあいだに、ものすごい...
廃村

使われなくなった隧道のこと

廃道歩きの中でも、隧道(トンネル)は、特別な存在だ。新しいバイパスができて、旧道が使われなくなると、その途中にある古い隧道も、役目を終える。封鎖されることもあれば、ただ放置されることもある。先日歩いた旧道にも、そういう隧道があった。明治か大...
地名

古い地図にだけ、ある村がある

古地図を集めている。骨董価値のあるような立派なものではなく、明治や大正の、実用的な地形図。古本屋で、数百円で買えるようなものだ。それを、現代の地図と見比べるのが、何より楽しい。先日、ある地方の、明治の地形図を眺めていて、ひとつの集落に、目が...
地名

古い本を、読み返している

このところ、学生時代に読んだ本を、引っぱり出して読み返している。地名の研究書や、民俗学の古い本だ。当時はゼミの課題で、半ば義務で読んでいた。正直、ちゃんと理解していたとは言いがたい。それが、いま読み返すと、やけに面白い。歳をとって読むと、本...
地名

漢字の仮面 ――廃村の名を、もとの音へ遡る

ゴールデンウィークを使って、また道内の廃村をいくつか歩いてきた。今回は写真の整理が追いつかないので、先に文章だけ上げておく。歩きながら、いつものことだけれど、地名のことばかり考えていた。北海道の地名のおもしろさは、もう何度もこのブログで書い...
廃村

廃村を歩くときに持っていくもの

「廃村めぐりが趣味です」と言うと、たいてい変な顔をされる。心霊スポット的なものを想像されることが多いのだけれど、ぼくの興味はそこにはない。幽霊にもオカルトにも、正直あまり関心がない。ぼくが見たいのは、かつてそこに人が暮らしていた、その生活の...
雑記

取材の合間に、ひとつ手前の駅で降りてみる

仕事柄、全国いろいろな場所に行く。観光の記事を書いていると言うと羨ましがられるのだけれど、実際の取材はけっこう慌ただしい。朝いちばんで現地に入って、決められたスポットを順番に回って、写真を撮って、話を聞いて、夕方には次の土地へ移動する。ガイ...
雑記

冬の、誰もいない宿

冬の平日に、温泉宿に泊まるのが好きだ。観光地の宿でも、冬の平日となると、客はぐっと減る。ときには、広い宿に、泊まりがぼく一人、ということもある。夕食を運んでくれる仲居さんが、「今日はお客様おひとりなんですよ」と、少し申し訳なさそうに言う。ぼ...
雑記

川は、人より古い

あけましておめでとうございます……と書くには、もう遅すぎる時期になってしまった。正月は実家でだらだらしていて、すっかり更新をさぼっていた。年末年始、古い地図を眺めて過ごしていた。ぼくの数少ない趣味のひとつだ。国土地理院の地形図の、できるだけ...