雑記

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夏の、何でもない一日

締切と締切の谷間に、ぽっかりと、何もない一日ができた。こういう日は、たいてい、持て余す。出かける気力もなく、かといって家事をする気にもなれず、結局、冷たい麦茶を飲みながら、古い地図を眺めて過ごした。エアコンの効いた部屋で、地図を広げて、行っ...
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夏の海辺の町で

夏の取材で、海辺の小さな町に来ている。観光ガイドの仕事だから、撮るのは、明るい海と、新鮮な魚と、日に焼けた笑顔の店主、といったところだ。そういう、絵に描いたような「いい夏」を、記事にする。それはそれで、嫌いな仕事ではない。人が楽しそうにして...
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ブログを引っ越しました

ブログを引っ越した。これまで使っていた無料のブログサービスが、どうにも使いづらくなってきて、広告は増えるし、表示は重いし、いつ畳まれてもおかしくない雰囲気だったので、思いきって独自ドメインを取って、こちらに移すことにした。「kyodo-ko...
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今年も、地味な一年だった

年の瀬である。今年も、地味な一年だった。仕事をして、各地を回って、合間に廃村を歩いて、古い地名を調べて。去年と、たいして変わらない。でも、それでいいのだと思う。派手なことは、何も起きなかった。大きな仕事をしたわけでも、何かを成し遂げたわけで...
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取材の合間に、ひとつ手前の駅で降りてみる

仕事柄、全国いろいろな場所に行く。観光の記事を書いていると言うと羨ましがられるのだけれど、実際の取材はけっこう慌ただしい。朝いちばんで現地に入って、決められたスポットを順番に回って、写真を撮って、話を聞いて、夕方には次の土地へ移動する。ガイ...
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冬の、誰もいない宿

冬の平日に、温泉宿に泊まるのが好きだ。観光地の宿でも、冬の平日となると、客はぐっと減る。ときには、広い宿に、泊まりがぼく一人、ということもある。夕食を運んでくれる仲居さんが、「今日はお客様おひとりなんですよ」と、少し申し訳なさそうに言う。ぼ...
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川は、人より古い

あけましておめでとうございます……と書くには、もう遅すぎる時期になってしまった。正月は実家でだらだらしていて、すっかり更新をさぼっていた。年末年始、古い地図を眺めて過ごしていた。ぼくの数少ない趣味のひとつだ。国土地理院の地形図の、できるだけ...
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撮った写真を、見返さない

年末になると、一年分の写真を整理しようと思い立つ。そして、毎年、挫折する。仕事の写真は、納品するから、否応なく整理する。問題は、自分用に撮った、廃村だの古道だのの写真だ。これが、膨大にある。そして、ほとんど、見返していない。撮るときは、夢中...
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「なぜ、似たものが、別々の場所に」――学生の頃に教わったこと

先日、大学時代のゼミの後輩から連絡があった。恩師が、もうすぐ退官されるかもしれない、という話だった。ぼくは大学で民俗学のゼミにいた。郷土史や、各地に伝わる伝承を扱う、地味なゼミだった。就職には何の役にも立たないとよく言われたし、実際そうだっ...
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取材で、やらかした話

たまには、情けない話も書いておく。先日の取材で、現地に着いてから、カメラのSDカードを一枚も持ってきていないことに気づいた。宿でも、移動中でもなく、まさに「さあ撮るぞ」という、その瞬間に気づいたのだから、たちが悪い。頭が真っ白になった。幸い...