廃村

「希望」という名の駅が、いくつも消えた

廃線跡を歩くのが好きだ、という話は、前にも書いた。廃線には、廃駅がある。列車が来なくなり、人が降りなくなった、駅の跡。そういう場所の「駅名」を集めていると、あることに気づく。北海道や、東北の開拓地に、妙に前向きな駅名が、多いのだ。「希望(き...
雑記

夏の、何でもない一日

締切と締切の谷間に、ぽっかりと、何もない一日ができた。こういう日は、たいてい、持て余す。出かける気力もなく、かといって家事をする気にもなれず、結局、冷たい麦茶を飲みながら、古い地図を眺めて過ごした。エアコンの効いた部屋で、地図を広げて、行っ...
雑記

夏の海辺の町で

夏の取材で、海辺の小さな町に来ている。観光ガイドの仕事だから、撮るのは、明るい海と、新鮮な魚と、日に焼けた笑顔の店主、といったところだ。そういう、絵に描いたような「いい夏」を、記事にする。それはそれで、嫌いな仕事ではない。人が楽しそうにして...
雑記

ブログを引っ越しました

ブログを引っ越した。これまで使っていた無料のブログサービスが、どうにも使いづらくなってきて、広告は増えるし、表示は重いし、いつ畳まれてもおかしくない雰囲気だったので、思いきって独自ドメインを取って、こちらに移すことにした。「kyodo-ko...
雑記

今年も、地味な一年だった

年の瀬である。今年も、地味な一年だった。仕事をして、各地を回って、合間に廃村を歩いて、古い地名を調べて。去年と、たいして変わらない。でも、それでいいのだと思う。派手なことは、何も起きなかった。大きな仕事をしたわけでも、何かを成し遂げたわけで...
地名

地図から消えた名前を、数えている

古い地図と新しい地図を並べて、消えた地名を数える、という遊びをする。遊び、というと語弊があるかもしれない。れっきとした(?)、ぼくの研究の一環である。研究というほどでもないが。市町村合併や、住居表示の変更で、ここ数十年のあいだに、ものすごい...
廃村

使われなくなった隧道のこと

廃道歩きの中でも、隧道(トンネル)は、特別な存在だ。新しいバイパスができて、旧道が使われなくなると、その途中にある古い隧道も、役目を終える。封鎖されることもあれば、ただ放置されることもある。先日歩いた旧道にも、そういう隧道があった。明治か大...
地名

古い地図にだけ、ある村がある

古地図を集めている。骨董価値のあるような立派なものではなく、明治や大正の、実用的な地形図。古本屋で、数百円で買えるようなものだ。それを、現代の地図と見比べるのが、何より楽しい。先日、ある地方の、明治の地形図を眺めていて、ひとつの集落に、目が...
地名

古い本を、読み返している

このところ、学生時代に読んだ本を、引っぱり出して読み返している。地名の研究書や、民俗学の古い本だ。当時はゼミの課題で、半ば義務で読んでいた。正直、ちゃんと理解していたとは言いがたい。それが、いま読み返すと、やけに面白い。歳をとって読むと、本...
地名

漢字の仮面 ――廃村の名を、もとの音へ遡る

ゴールデンウィークを使って、また道内の廃村をいくつか歩いてきた。今回は写真の整理が追いつかないので、先に文章だけ上げておく。歩きながら、いつものことだけれど、地名のことばかり考えていた。北海道の地名のおもしろさは、もう何度もこのブログで書い...